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10/14/2013

鑑賞記録: 5月

「世界で一番オシャレな刑務所」(2012年、監督 Chun Kit Mak)
六本木シネマートで開催されていたAQFF2013にて

フィリピンの巨大刑務所で、ファッションデザイナーが受刑者に被服を教える内容のドキュメンタリーフィルム。カジュアル、アバンギャルド、フォーマルの作品を少人数グループでデザイン、制作し、最後は外部の人たちを招いてファッションショーをする。教えるファッションデザイナーをはじめ受刑者たちのバックグラウンド、刑務所内の様子を見せていく。プロジェクトを通じて人生に希望を見いだしていく人びとの姿が描かれている。 これは広く上映して欲しい作品で、超お勧め! この映画祭はボランティアスタッフがどこからも資金的援助を受けずにやっているもの。彼女たちの作品選択眼は一流とみた。



「日本写真の1968」「写真のエステ 五つのエレメント」
東京都写真美術館にて

「1968」を学芸員解説付きで鑑賞しようと予定し少し早めに到着。図らずもどちらも学芸員解説を拝聴することが出来、学びの多い時間だった。それと、東松さん、森山さん、北井さんという大好きな写真家のオリジナルを間近で観れたことに感動。

「1968」のメモ
東松照明に始まり、東松照明で終わる展示。ここ1年ほど日本の写真家の作品を集中的に観ているのだが、東松さんの「すごさ」には身体が震えるのだ。1968年の作品群とあの時代を俯瞰する視点を与えられ深い理解を得られた。 森山大道の缶詰の写真は印画紙にプリントしたものと、雑誌の紙に印刷したもの2点展示。その展示の意味を伺わなければ見過ごす所だった。同一ネガの異なる印刷表現、観る者の受ける印象の違いというものを実感するとともに、「表現としての印刷」ということを考える。 「日常」をどう表現するかということを写真鑑賞しながらよく考えるのだが、石黒健治の「HIRISHIMA NOW」で我が意を得る。

「写真のエステ 五つのエレメント」メモ
タイトルのエステ初見時は現在普及している和製語エステティックを思い浮かべたが、感性学を意味する「エステティカ」を近代に入り翻訳した「美学」の意であった。「光」「反映」「表層」「喪失感」「参照」というエレメントを柱に「写真の美しさはどこにある?」ということを見せていく。
 今回、都写美他ベーコン展を見たが、企画者の視点/意図を展示でいかに伝えるかということに改めて感じ入った。その意味においてこの展示は素晴らしい。 クリスチャン・ボルタンスキーのGymnasium Chasesはウェブでしか見たことがなかったのだが、そもそも24枚組の銅版画集として表現されたポートフォリオをどのような考えで壁に「配置」したのか。企画者である学芸員の答えは明快だった。一点ずつ鑑賞したときとは異なる、壁全体から受ける印象は、ボルタンスキーの古着の集積のインスタレーションと同様に、取り戻すことの出来ない失われた時というものを強烈に訴えかけてくる。 
それにしても都写美の収蔵品はすごい。ヨゼフ・スデックの「アトリエの窓辺より」と田原桂一のシリーズ「窓」が並ぶのだ。



「フランシス・ベーコン展」
東京国立近代美術館にて

フランシス・ベーコンと訊き、哲学者がなぜと思ったほどに知らなかったので、何かを語ることはできない。既にご覧になられたお友達の言葉が頭の片隅にあったが、私が感じたのはカオスより静けさであった。
土方巽、ウィリアム・フォーサイスという身体表現者への影響を知る。帰宅後、フランシス・ベーコンを特集した芸術新潮2013年4月号を購入した。


12/21/2012

スケートボードと希望

Pinterestをやっていたら「アフガン」とだけ説明文がついたこの写真が流れてきた。このスケートボードを持った少女を見た事がある、と自分のログを探してみた。見つけた!

少女の名前はFazila Shirindelさんといい、アフガニスタン国内で初めて首都カブールに出来たスケートボートスクール(NGO)「スケーティスタン」でインストラクターをやっている少女だ。スケーティスタンのサイトのチーム欄にアフガニスタンでトップの女性インストラクターであると紹介されている。(※2012年12月当時)

アフガニスタンとスケートボードという組み合わせが意外だった事と、彼女の可愛らしさ、滑りのかっこよさが強烈な印象を刻んだのだ。1年ぶりにまた彼女の姿を写真で見る事が出来て嬉しくなった。

彼女一人の写真が写真シェアSNSのPinterestにまで流れるとはすごい人気が出たものだと思ったが、しばらく関連情報を見ていると昨年このスケートボートスクールの映画が制作され、これはその映画の宣伝材料だという事がわかった。


私が最初に彼女を見た1分間の動画はこれだ。ものすごく可愛い。動画は14才の時のもので、スケートボードをしている様子と自己紹介で構成されている。
好きな教科は数学。スケートボードは自由な気持ちになれるので大好き。アフガニスタンに平和と自由が来る事を願っていると話している。




今週12月17日、アフガニスタンでタリバンの地雷爆発で10名の少女が亡くなる事件があった。少女たちが薪拾いをしていた際にそれは起こった。9才から13才の彼女たちの名前は、葬儀の取材にいったジャーナリストのムスタファ・カゼミさんの取材によると、 Khalidaさん, Freshtaさん, Nazifaさん, Basmaroさん, Salmaさん, Marziaさん, Fawziaさん, Marziaさん, Freshtaさんで、もうお一人の名前は見つけられなかったそうだ。

アフガニスタン、地雷爆発で少女10人が死亡(AFP 2012/12/17)


3ヶ月前の9月8日には、カブール市内で起きた自爆テロによって6人の市民が巻き添えになって殺されたが、その中にスケーティスタンのメンバーもいた。Khorshidさん14才、Eezaさん13才、Nawabさん17才、Parwanaさん8才の4人だ。スケーティスタンの声明(TRAGIC LOSS OF SKATEISTAN YOUTH)に4人の写真がある。
Khorshidさんはスケートボードのインストラクターであり、160人の女の子たちのお手本になる存在だった。彼女の8才の妹Parwanaさんは最近メンバーになったばかりだった。EezaさんとNawabさんはスケーティスタン設立の頃からのメンバーで、Nawabさんはエクストリームな技で男子の競技会で勝っている。幸い命は取り留めたものの重傷を負った14才のNavidさんもスケーティスタンの人だ。
リンクしてあるAP通信の記事では犠牲となったのは「市民6人」となっているが、ほとんどが子どもたちだったとは・・・。

これがFazileさんが「平和と自由」を願うアフガニスタンの過酷な現実なのだ。

SUICIDE BOMB KILLS 6 NEAR NATO GATE IN AFGHANISTAN(AP 2012/9/8)
Teen skater kids among victims of Afghanistan's violence(CNN 2012/9/17)

via https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10151816342932747&set=a.318014717746.148033.75371167746&type=1






2010年に制作されたスケーティスタンを紹介する約8分のショートムービー 「To Live and Skate Kabul」には、スケーティスタンのサイトのアフガニスタンチーム欄にいるMerza Mohammadiさん(当時17才)、冒頭の写真のFazila Shirindelさん(当時12才)、設立メンバーのSharna Nolanさん(2008年から2010年までボランティア)が登場する。

アフガニスタンのMerzaさんとFazilaさんがどんな暮らしをしていた/るか、今何を考えているかを、戦争で破壊し尽くされた町をスケートしながら淡々と語る。二人とも空腹を抱えながら洗車をしたり、路上で物売りをして家計を支えていた。Merzaさんは洗車の仕事をやめてスケートボード施設のメンテナンスと指導を仕事にし、Fazileさんは上記でもご紹介したように学校(スケートボードスクール内に学ぶ場所が併設されている)に通いながらここでインストラクターをしている。

設立メンバーの一人でもあるSharnaさんは、スケートボードがどれほど子ども達を魅了し、よい影響を与えているかを語る。子ども達が互いに教えあう中で関係をより強固にしていく事や、勇気や自信を与える事について。少女たちがスポーツをすることの利点にも触れる。
12才のFazilaさんにとってスケートボードは大好きな趣味だ。周囲は意味がないからやめろというが彼女はやめたくない。ここでは語られていないが、アフガニスタンでは少女は12才までしか公園などの公共施設でスポーツをする事が出来ない。そこでスケーティスタンのメンバーは私設の室内パーク設立に動き出すのだった。

8分の内容であるが、映像が語るものの大きさといったらない。路上にかたまり何をするでもない子どもの集団。町の大人の目は絶望からか死んでいる。装甲車と銃とヘリコプターの隣で、当たり前の日常が営まれている。破壊され柱だけになった建物で、あたかも壁があるかのように椅子に座っている男性。瓦礫を器用によけながらスケートで前へ進む少年と少女。

アフガニスタンは人口の半分以上が子どもであるという。戦争は子ども達にも過酷な生活と人生を強いる。スケートボードで希望を見いだした子ども達ではあるが、この状況が終わらない限り安心は出来ない。今週の事件の10人の少女たちのように、KhorshidさんとParwanaさん、Eezaさん、Nawabさんのように突然人生が絶たれてしまうこともあり得るのだ。それも最前線ではなく、日常の一齣の中でだ。

「もう戦争は嫌だ。誰か平和を運んでくれる人がこの国に来ない限り、自分の将来には確信が持てない。」17才のMerzaさんの言葉だ。戦争をしたくて仕方がない大人たちに、この言葉は届かないのか。


SKATEISTAN: TO LIVE AND SKATE KABUL from Diesel New Voices on Vimeo.


2011年に制作されたドキュメンタリー映画 「Skateistan – Four Wheels and a Board in Kabul」 はユニセフ後援でベルリン映画祭の一環として開かれる「Cinema for Peace」で2011年最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。
そしてなんと、この夏、日本でプレミア上映されていた!しかも上映日の8月11日13日といえば、私も岡山にいたではないか(無人島キャンプ)残念!

 宇野港芸術映画座2012(岡山県)
『スケーテスタン〜カブールを走る4つの車輪とボードの物語』
監督:カイ・セアー、プロデューサー:レネ・コック、脚本/編集:ナディア・ソラヤ・ヘンリク、アフガニスタン/USA/ドイツ、2011、95分、ドキュメンタリー

映画解説(より詳しくスケーティスタンについてわかります)ぜひお読み下さい。
■抜粋引用:オリバー・パーコビッチとシャルナ・ノランが2〜3枚のスケボーを抱えてカブールにやって来たのは2007年。人口の半数以上が子供のこの国で、オリーとシャルナはまもなく、彼らのスケボーが磁石みたいに地元の子供達を引き寄せることに気付く。公園の使われなくなった噴水­に戦火に引き裂かれた町に残された数少ない滑らかな地面を見つけ、そこで何度かレッスンをしてあげると、近所の男の子や女の子らは毎日来るようになった。このささやかな出会いが後に、アフガニスタン初の男女共学スケボー・スクール、スケーテスタンの創設へとつながっていく。その軌跡を記録したものがこの映画である。
... ここでスケーティスタンが教えるのは、自分の意見をはっきり言えるようになること、個性を尊重する心、体力と自信、自分を大切にする気持ちと他者へのリスペクト、自立の精神、そして何より、スケボーへの情熱。登録した300人の子供達を対象に、健康的な生活習慣やコミュニティの中での役割を考えるクラスや、情報テクノロジー、アート、言語を学ぶクラス等が開講された。
.... 偏見や思い込みなしに、アフガニスタンの生活を描く。ありきたりでなく有効な救援のあり方と、もちろんスケボーへのオマージュとして。西側のメディアが報道してこなかったカブールの現実と、アフガンの子供達とスケーティスタンのスタッフ達の質素な暮らしを見てほしい。政治な意図はない。アマチュア・スケートボーダーのとあるグループが、戦争で荒廃した町の子供達に希望を運ぼうと、 民族的・宗教的・社会階級的な壁を乗り越えた姿の記録にすぎないー4つの車輪と1枚の板の助けを借りて。

IMDbで9.1がついている。すごい!

トレイラー




Skateistan公式サイト:http://skateistan.org/
facebookページ:http://www.facebook.com/skateistan
映画公式サイト:http://www.skateistanthemovie.com/
映画facebookページ:http://www.facebook.com/SkateistanMovie

9/27/2011

アンダーグラウンドが再映!

映画館の大きな画面でないと、その魅力が伝わらない作品というものがある。私の好きな作品のひとつであるこの映画はまさにそれ。


エミール・クストリッツァの「アンダーグラウンド(1995年)」がリマスターされ、渋谷シアターNで上映中との情報を得た。あの映画は断然劇場の大画面向き。家のモニターであの迫力は無理だ。音楽も話も映像も全てが過剰だから。

実際、後に「アンダーグラウンド」のビデオを家で見ようとしたが、途中で映像に酔った。字義通りの意味で。

そして「アンダーグラウンド」だけかと思いきや,「黒猫・白猫」も上映とは!10月21日まで / “シアターN渋谷” http://htn.to/eNu4m4

東京いいなーと思っていたら、新潟市にあるシネ・ウインドで11月5日より公開されるようです。http://bit.ly/bKLEAC さすが、ウインド。必ず見ます。

9/06/2011

長岡アジア映画祭、来週から(9/13 - 9/19)


スネオヘアーって長岡出身だったんだね。 スネオヘアー公式ホームページ
その彼をゲストに迎え、同じく長岡出身の五藤利弘監督の「雪の中のしろうさぎ」上映後にトークとミニライブを行うという。(9月18日15:20-映画上映)




16回目となった「長岡アジア映画祭」が今月13日から始まる。
(9月13日〜19日 会場:長岡リリックホール)
サイト:http://www.mynet.ne.jp/~asia/
ブログ:http://tsukurukai.blog103.fc2.com/ 


今年見たいと思っているのは次の作品だ。

「森聞き」柴田昌平監督、2010年、日本
「ブンミおじさんの森」アピチャッポン・ウィーラセタクン監督、2010年、イギリス=タイ=ドイツ=フランス=スペイン
「バビロンの陽光」モハメド・アルダラジー監督、2010年、イラク=イギリス=フランス=オランダ=パレスチナ=UAE=エジプト

見たいものは他にもあるのだが、日程的にいけるのは上記になるだろう。
昨年のカンヌ映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞した「ブンミおじさんの森」はDVDになっているが、他の2作品は上映会でしか見ることができない。

冒頭に書いたスネオヘアーはじめ、「ミツバチの羽音と地球の回転」の鎌仲ひとみ監督(上映後トーク)など、ゲストが多いのも長岡アジア映画祭の特徴である。

たくさん見たい方には、7日間有効のフリー券(5,500円)をお勧めする。他にも3回券(2,400円)、1回券(900円)、平日一日券(1,500円)などお得な前売券が絶賛発売中。当日は1,000円、平日一日券1,800円など。
プレイガイドなど詳しくは http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-category-2.html








8/30/2011

好きな映画の特徴を3つ言って当ててもらう


好きな映画が複数重なる人とは、仲良くなれると思う。

2週間ほど前にTwitterで映画に関するお題が回ってきて、すっかりはまってしまった。よろしければ息抜きにどうぞ。回答は白文字にしてあるので、マウスで反転させると読めます。

これが面白かったのは、同じ映画でも人によって特徴としてあげるものが異なり、「ほう、そう来るか」と別の角度で考えたりしたところ。考えだすと、これまで観た映画を次々に思い出してきて楽しかった。小学生の頃からの趣味であり、ビデオが出てからは一日に5本など、量はかなり観ていると思う。


【お題】#好きな映画の特徴を3つ言って当ててもらう
以下、左が設問で右が映画タイトルです。


【当ててもらえたもの】
1,「夢のカリフォルニア」、「夢中人」、香港  → 恋する惑星
2,パリ、猫を探す、猫の名はグリグリ → 猫が行方不明
3,近未来、安楽死、緑色の食べ物 → ソイレント・グリーン
4,ファッションモデル、マレーシアの首相暗殺、リラックス → ズーランダー
5,ジェリコの壁、ヒッチハイク、ドーナツをコーヒーに浸して食べる (ローマの休日の元ネタ) → 或る夜の出来事

6,盗聴器、東ドイツ、ピアノソナタ → 善き人のためのソナタ
7.闘犬、かつて大学教授だった殺し屋の老人、足を切断したスーパーモデル → アモーレス・ペロス
8,パリ、ルマン24時間レース、ダバダバダ → 男と女
9,茶トラの猫、おじいさん、ロードムービー → ハリーとトント
10,オートバイ、塩の大地、レモンの木におしっこ → 世界最速のインディアン

11,子どもたちが18歳になるまで誕生日に毎年贈るメッセージを録音する/ 他の男の人とつきあってどんなかんじか試してみる/ 夫に、子どもたちも気に入るような新しい奥さんを見つけてあげる → 死ぬまでにしたい10のこと
12,全米女子プロ野球、実話、邦題が最悪 → プリティーリーグ
13,白線ひいただけのセット、閉鎖的な村、聖書 → ドッグヴィル
14,脱北、元サッカー選手の父、薬 → クロッシング
15,ジャック・ブラック、音楽、こども → スクール・オブ・ロック

16,チェコの民話が下敷き、切り株、少女 → オテサーネク
17,ペネロペ・クルス、女三代、アルモドバル → ボルベール
18,息子を殺した少年、木工訓練所、元妻の妊娠 → 息子のまなざし
19,マルコ、チトー、チンパンジー → アンダーグラウンド



【誰も答えてくれなかったもの】

1,カヌー、先住民、ウィリアム・ブレイク  → デッドマン
2,香港返還、若者の閉塞感、サム・リー → メイド・イン・ホンコン
3,老姉妹、岬のサマーハウス、青年 → 八月の鯨
4,自動車事故、記憶喪失、題名は実在する道の名前 → マルホランド・ドライブ
5,北京、公衆トイレ、弾圧された映画 → 東宮西宮

6,クルド人、子ども、密輸 → 酔っぱらった馬の時間
7,スイカでボーリング、ベッドの下、嗚咽 → 愛情万歳
8,家電量販店の男性店員、フィギュアオタク、タイトルがすごい → 40歳の童貞男
9,CBS60ミニッツ、タバコ産業、ファックスのやりとり → インサイダー
10,トルクメニスタン、小包、少年 → 日陽はしづかに発酵し

11,ブシュミ、映画の撮影現場、トラブル → リビング・イン・オブリビオン/悪夢の撮影日誌
12,ドキュメンタリー、チリ、映画教室 → 100人の子供たちが列車を待っている
13詐欺事件、サイクリスト、キアロスタミ → クローズ・アップ




【他の人の設問で自分が当てたもの】
1,ジャスミン、コーヒー、ピアノ → バグダットカフェ
2,ジプシー、チョコ、母娘 → ショコラ
3,宿題、隣村、友だち → 友だちのうちはどこ?
4,変なガイジン、伝説の歌手、ロマ → ガッジョ・ディーロ
5,イラン、運動靴、マラソン → 運動靴と赤い金魚


6,フランスとポーランド、分身、サン・ラザール駅 → ふたりのベロニカ
7,タンクレディ、シチリア貴族、舞踏会 → 山猫
8,少女たち、岩山、未だ謎 → ピクニック・アット・ハンギングロック
9,階段、乳母車、ショスタコーヴィッチ → 戦艦ポチョムキン
10,日本の田舎、牛乳配達の女性、妻が病気の既婚男性 → いつか読書する日


11,暴動、銃、団地 → 憎しみ
12,中国、父と息子の近親相姦、奇妙な病気 → 河 ただし中国ではなく台湾、近親相姦ではない
13,写真館、駐車取締係、不治の病 → 八月のクリスマス
14,女中、壊れた陶器、大荘園 (ヒッチコックで) → レベッカ
15,ストリップ、お父さん、男だけ → フル・モンティ

16,堕胎処置、林檎園、聴診器 → サイダーハウスルール
17,ファシスト、森、ベルトリッチ → 暗殺の森
18,ヴァージニア・ウルフ、入水自殺、ニコール・キッドマンの付け鼻 → めぐりあう時間たち
19,イグアスの滝、アルゼンチン・タンゴ、白いブリーフ → ブエノスアイレス
20,引き蘢りの小説家、黒人少年、バスケ → 小説家を見つけたら

21,飛行機事故、苺アレルギー、鮮烈なフラッシュバックのシーン → フィアレス

★間違えたもの:パンツの洗濯、共産主義者、同性愛 →(「苺とチョコレート」かと思ったんですが)→ マイ・ビューティフル・ランドレット



8/13/2011

お盆 五十六記念館 戦災資料館


お盆なので実家のある長岡へ。お墓参りは13日にするのが昔からの習慣だ。子どもの頃は、日が暮れてから提灯を持って親戚のお墓にお参りしたものだが、13年前からは、朝から行ってお掃除から始める。今年は若干出遅れたか、すでにお花が捧げられていた。お墓のある場所は市内の高台にあり、いつ行っても見晴らしがいい。目の前は畑がある。トウモロコシが勢いよく育っていた。


実家で久しぶりのテレビ鑑賞!8月は映画も戦争ものが中心で、未見だった「硫黄島からの手紙」と「トラ、トラ、トラ!」を観る。「トラ、トラ、トラ!」は真珠湾攻撃のことを描いた1970年制作のもので、山本五十六を山村聰が演じていた。そういえば、「山本五十六記念館」なるものが長岡にはあるが、行ったことがない。これを機に行ってみるかと翌日行くことに。



小さな駐車場は満杯で暑い盛りの時間にも関わらず多くの来場者がいた。ちょうど真珠湾攻撃に関する特集展示をやっていた。書簡にみる山本五十六の文字が、繊細であることが少々意外であった。郷土史家・稲川明雄氏の本を購入。


その後、徒歩圏内に立地する「長岡戦災資料館」へ。駅前のここは何度前を通ったか知れない。いつもガラガラで入りにくかったが、この日は10人ほどの人。こちらも真珠湾攻撃の特集展示を行っていた。ちょうど前述の映画「トラ、トラ、トラ!」で触れていたアメリカ側の被害状況が詳しくわかる資料展示であった。

2008年にNST(新潟総合テレビ)が制作したドキュメンタリー「昭和20年8月1日~語り継ぐ長岡空襲~」をちょうど流していたので視聴する。このドキュメンタリーで長岡空襲(8月1日)以前に大型爆弾(パンプキン爆弾)が落とされ、4人の人の命を奪っていたことを知る。(7月20日、左近町に落とされた模擬原爆については、こちらのブログに詳しい)

上記ドキュメンタリーで触れられていたが、長岡空襲の犠牲者の遺影を集める作業が今も続いているという。それは同資料館の3階に掲げられていた。小学校区ごとにまとめられ、氏名、亡くなった当時の数えの年齢、場所が記されている。防空壕の中、平潟神社、柿川の中など、長岡の中心街の惨状がその文字列で想像できた。

終戦当時小学1年生であった母親は、中心街から離れた親戚宅に疎開していた。生家にもどったのは1年後とのことである。その時、長岡駅から長生橋まで見渡せた記憶があるという。幸いにも母親の生家は道一本ギリギリのところで燃えずに済んだ。その証拠となる地図を同資料館で確認することが出来た。父親の生家のある地区は、市内でも犠牲者の多かった地区であるという。周辺一帯、真っ赤だった。地図は昭和20年当時の国土地理院のもの。

母の生家は青色。道一本で燃えず。母校も逃れていた。
父の生家は赤色。この地区の犠牲者は2番目に多い
長岡戦災資料館の3階

12/06/2010

ファティ・アキン監督の音楽ドキュメンタリー

トルコの音楽について調べていたらこの映画を観た方がいいよとのアドバイスをいただきました。
「クロッシング・ザ・ブリッジ」(ファティ・アキン監督/2005年制作/トルコ・ドイツ合作映画)。


トレイラーをyoutubeで観ていたら、関連動画に本編(日本語字幕付き)があることを発見、さっそく観ました。
トルコの音楽を幅広く網羅したドキュメンタリーで、イスタンブルでの取材が多いです。72の民族が行き交った町、イスタンブルだけあり、一言でトルコの音楽とはこういうものだといえないことがわかりました。

伝統的な音楽の他、パンクやヒップホップ、一時期演奏会を禁止されていたクルド民族の音楽、ロマ(ジプシー)の音楽などを紹介していますが、それはトルコの歴史や文化、政治、世相を語ることになります。トルコの音楽に興味を持った私には、参考になる情報に溢れた映画でしたし、さらにトルコという国、そこに暮らす人への興味が増した映画でした。


この作品の監督であるファティ・アキンさんの他の作品も観たくなりました。特に2005年制作でベルリン映画祭金熊賞を受賞した「愛より強く」です。
ドイツに住むトルコ移民のことは旅行中にも聞いた話ですが、この作品ではまさしく移民たちが主人公です。同じ境遇(移民二世)の監督がどんな切り口で描くのか。探し出して観たいです。

▶愛より強く 公式サイト

9/12/2010

クロッシング、キャタピラーなど


長岡アジア映画祭で「クロッシング」を観る。上映後ロビーにいらしたキム・テギョン監督に通訳を通じて感想を述べ、パンフレットにサインしていただく。今日はこの一本だけにして、じっくりと考えようと思っていたのだが、次の回が「キャタピラー」で、若松孝二監督と主演男優・大西信満さんのトークもあるので当日券を購入する。キャパ400人の長岡リリックホールがほぼ満席。上映後のトークは若松監督の熱弁が冴える。ロビーにしばらくいらした監督と大西さん。サイン入りパンフを購入し、監督に感想を述べて少しお話しをする。大西さんとも握手。
ピンぼけ失礼、若松監督

実家に戻る。いつもなら映画の話をするのだが、どうもまだ言葉にならない。なんとなくつけたテレビではドキュメンタリーをやっている。見る。グアンタナモにテロリストとされて収容された人たちのもの。その後チャンネルを変えると若泉敬さんに関連する番組。若泉敬さんについてはつい先日知ったばかりで、話題となった番組はテレビがないため生憎見れずにいたのだった。

脱北、第2次世界大戦、911、安保と、国家についてぐるぐると考える一日であった。
映画は2本とも見てよかった。 上映館が近くにあるのなら是非見て欲しい。感想は後日追記するかも。

8/10/2010

9/6-9/12 長岡アジア映画祭/追記 クロッシングの監督来日

今年も長岡アジア映画祭事務局からご案内が届きました。9月6日から12日まで、長岡リリックホールで開催されます。上映スケジュールは下記公式サイトにありますし、紙のパンフレットは弊社事務所にもありますので、お近くの方はぜひ手に取ってご覧ください。少額ながら広告を出しましたので紙パンフに載っています。

公式サイト http://www.mynet.ne.jp/~asia/
ブログ   http://tsukurukai.blog103.fc2.com/

見逃していた問題作「クロッシング(2008年/韓国)」の上映があり、早速カレンダーに記入しました。なかなか全作品制覇は難しいですが、この映画祭でしか見られない作品はチェックしておきたいです。

【追記】クロッシングの監督、キム・テギュン監督が映画祭に急遽参加決定したそうです!
9月12日(日)12時20分~「クロッシング」上映前に小林三四郎さんと共に舞台挨拶を行うとのこと。楽しみですね。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1012.html

監督メッセージ
私の人生で忘れられない記憶のひとつに
10年前に見た北朝鮮に関するドキュメンタリー映像がある。
妻と子供たちと共に一家団欒している時だった。
テレビを通して余りにも胸の痛い映像が目に飛び込んできたのは。
コッチェビといわれる5、6歳の幼い子供たちが
道端に落ちているウドンを拾って、汚いどぶの水ですすいで食べている。
私は言葉が出なかった。
私が存在しているということ、私が生きているということに対する
とてつもない懐疑にとらわれた。
すぐ近くで、すぐに行けるに違いない所で起きていることが、
信じられず、恐ろしく、また恥ずかしかった。
その後、私の頭の中からその子供の顔が消えることはなかった。
それから10年が経った今、
「クロッシング」は私の人生を改めて考えさせる作品となった。
ともすると、この作品を完成させるために私は存在するのではなかろうか?
あの時のあの恥ずかしさが
「クロッシング」という作品を最後まで仕上げるための原動力となった。
監督 キム・テギュン
●

キュレーションから事業運営全般を行っている「市民映画館をつくる会」は、長岡在住以前からお世話になっていました。以前勤めていた配給会社の映画をこの映画祭で上映して下さったのです。「ナヌムの家」というドキュメンタリー作品です。東京・東中野の劇場公開初日に、右翼が上映妨害した作品として、記憶に残っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
その後、長岡にUターンしてすぐに事務所をお訪ねし、会に入れていただきました。映画祭の他、定期的に上映会をやっていて、もぎりや会場整理のお手伝いをしました。
映画祭のゲストとしていらっしゃった大杉蓮さん、仲村トオルさんにお目にかかれるというラッキーなこともありました。

運営スタッフは皆さんボランティアで、本業並みに(中にはそれ以上に)働いていらっしゃいます。大手通り中心にある事務所は、映画祭前になると夜遅くまで灯りがついています。
当日のボランティアも募集中とのことですので、ぜひ興味のある方は行ってみて下さい。とても楽しいです。

7/16/2010

タルコフスキー、ケン・ローチがオンラインで無料で!

ついったーで教えてもらったのですが、タルコフスキーとケン・ローチの映画がネット上で無料で鑑賞できます。定期的に作品の入れ替えもあるので、お好きな方はチェックしてみて下さい。

アンドレイ・タルコフスキー こちら

ケン・ローチ こちら  日本未公開作品も多くて嬉しくなります。

1/11/2010

トレンディ映画世代?



連休最終日は快晴。気温も若干高めである。
この連休は年末年始の休日よりもお客さんは多い。2週連続でテレマークスキーの練習に来られた方は、渋滞だったとおっしゃっていた。

行き交うスキー客を眺めていると、主流は40代前後(アラフォーってやつ)。単独の方も多いが、お子さんを連れて滑っている方も多い。やはりホイチョイ・トレンディ映画の洗礼を受けている世代だからなぁ。ある方はシーズン前に必ずかの映画を観てモチベーションをあげるんだとか。なるほどー。

これね。

4/30/2009

4月に観た映画

◆奇人たちの晩餐会(Le dîner de cons/フランシス・ヴェベール/1998/フランス)

◆卒業の朝(The Emperor's Club/マイケル・ホフマン/2002/アメリカ)
variety japanデータベース


◆ミスター・ベースボール(MR. BASEBALL/1992/フレッド・スケピシ/アメリカ)
variety japanデータベース


◆ニューオーリンズ・トライアル(Runaway Jury/2003/ゲイリー・フレダー/アメリカ)

....どれもそこそこ。液晶テレビの調子も悪いし、家で映画を見る時間もなくなってきたし、最近劇映画に興味薄れてきたし・・・CS解約しようかしらん。


4/03/2009

偶然にも

どこかできいたことがあるような、ないような。はっきりとした情報として持っていなかったことを、ここで詳らかに教えてもらったのが3月3日(by京大ヒュッテさん)。


早速本を手配して届くまでに時間がかかり、読みはじめたのが3月18日。



バレンボイムのピアノ演奏をインターネットラジオなどで探して少し聴く。

その後、サイードの本をポツリポツリと読む。7年前に代表作「オリエンタリズム」で挫折していたのだが、前記の対談がとても素晴らしかったので割と気軽に手が出た。講演録と自伝なので読みやすい。




今日、バラエティ番組を見終えザッピングしていたら「あれ?」とピンと来る映像があった。若いクラシック音楽の演奏家、政治的な話題、アラブっぽい土地の名前・・・もしかして、バレンボイムとサイードが試みたオーケストラじゃなかろうか?予想は的中。しかも番組は始まったばかり。「ダニエル・バレンボイム指揮 ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ演奏会」(NHK教育/芸術劇場)


CD/DVDが出ているんですね



ああ、今、バレンボイムが指揮をしております。2007年8月の演奏会の模様。
こんなに早く、聴きたいと思っていたオーケストラの演奏を聴けるなんて!
シェーンベルクの「管弦楽のための変奏曲 作品31」もあり、これも一度聴いてみたいと思っていた作曲家だったのだ。昨日読み終えたサイードの別の本の中にも頻繁に出てくる名前だったこともあり。


佐藤真監督の「エドワード・サイード OUT OF PLACE」も未見なのだが、この調子だと近々出会いそうな気がしてきた。



3/31/2009

3月に観た映画

◆酔いどれ詩人になるまえに(Factotum/2005/ ベント・ハーメル)
variety japanデータベース
チャールズ・ブコウスキーの自伝的小説の映画化。酔っぱらいが嫌いなので・・・。

◆パリ、18区、夜。(J'ai pas sommeil/1994/クレール・ドゥニ/フランス)
映画の登場人物達はパリに住む移民達。マルチニークから、ロシアから。一人の男はマルチニークに帰ると決める。PC的に見ると、どうしてーと思わんでもない箇所も有り。移民で黒人でゲイの男が連続老女殺人事件の犯人とか。映画全体の雰囲気は好きだ。

◆オドレイ・トトゥ in ハッピーエンド(Happy End /2003/ アモス・コレック/アメリカ=フランス=ドイツ)


◆アグリー・ベティ (海外ドラマ)
3月後半はBS2で集中放送されていた「アグリー・ベティ シーズン1」にはまる。


 

2/22/2009

2月に観た映画

今月最終週は映画を見ている余裕はなさそうなので、このへんでアップ。「ボルベール<帰郷>」の余韻を楽しみたいので他の作品を頭に入れたくないってのもある。


◆ボルベール<帰郷>(VOLVER/2006/ペドロ・アルモドバル)
これはかなり好き。DVDで持っていたいくらいに好き。
アルモドバル監督は好きなのでほぼ見ているのだが、その中でも傑出する作品だと思う。
「オール・アバウト・マイ・マザー」「トークトゥーハー」に続く女性讃歌三部作の結末ということだが、前二作では「トーク・・」が苦手だっただけに、「ボルベール」の女の描き方は好ましかった。女同士の絆の深さを描き、男の影が薄い作品。ペネロペ・クルスがたくましくて美しい。DVD買おうかな。

ペネロペ・クルスが「Volver」を歌う場面がとてもよいのだが、多分この人の吹き替えでしょう。
【Estrella Morenteのミュージックビデオ】
Estrella Morente


◆ボクにできること( A bras le corps/2005/Katell Quillevere)
ショートフィルム
先月初見のときに気がつかなかったor勘違いしていたシーンがあった。ベッドにうつぶせる母親に二人のこどもが寄り添うシーンは見たはずだったのだが・・・。ともかくいい作品には違いない。


◆メトロで読書(Gratte-papier/Penpusher/2006/Guillaume Martinez)
ショートフィルム
本のページにある言葉を指しながらコミュニケーションするアイディアがかわいい。落ちもよいねぇ。


◆コーヒー&シガレッツ(Coffee and Cigarettes/2003/ジム・ジャームッシュ)
3度目?4度目? いつも途中で寝てしまう。ケイト・ブランシェットが一人二役だということに、今回初めて気がつく。


◆レッスン!(Take the Lead/2006/リズ・フリードランダー)
社交ダンスの課外授業を通じて、自信を取り戻していく「落ちこぼれ」高校生のストーリー(実話を元に映画化)。こういう青春映画は好きだ。アントニオ・バンデラスがダンスの先生役。




1/31/2009

1月に観た映画

今月はCSの調子が悪くて映らない日が多かった。雪が原因の日もあった。今日はモニター画面まで調子が悪く、故障かとヒヤヒヤした。

どの作品も満足度の高いものだった。ナンバー1は「バス174」。
内容についてはアマゾンのページをご参照ください。

◆ラヴェンダーの咲く庭で(Ladies in Lavender/2004/チャールズ・ダンス)

◆ことの終わり( The End of the Affair /1999/ ニール・ジョーダン)

◆ミュージック・オブ・ハート(MUSIC OF THE HEART/1999/ ウェス・クレイヴン)
 観賞後、バッハのヴァイオリンコンチェルトを聴きたくなること間違いなし。

◆ハチミツとクローバー(2006/高田雅博)
 蒼井優は「フラガール」でその演技に驚かされたけれど、この作品でもよい。

◆フランシスコの2人の息子(2 filhos de Francisco - A história de Zezé di Camargo & Luciano /2005/ブレノ・シウヴェイラ)
 ブラジル映画

◆ふたりの5つの分かれ路(5 x 2/2004/フランソワ・オゾン)

◆輝ける女たち(Le héros de la famille/2006/ティエリー・クリファ)

◆バス174 (Ônibus174/2002/ジョゼ・パジーリャ)
 ブラジルのクライムドキュメンタリー。今月のナンバー1。



 
  
  

1/26/2009

ボクにできること

先日、叔母に会ったときのことです。
叔母から彼女の娘(いとこ)の近況を聞きました。いとこには二人の幼い子どもがいるのですが、4歳の子どもに電話のかけ方を教え込んでいるとか。なぜなら、自分にもしものことがあったとき、ひとりで電話をして助けを求められるようにだそうです。

それを聞いて思わず「どこか悪いのか?」と訊いてしまいました。そんなことはないと一笑に付されてしまいましたが、先月観た映画「ボクにできること(A bras le corps/2005/Katell Quillevere)」を思い出してしまったのです。

注意!! あらすじ書いています。ネタバレ注意!


小学校低学年と幼稚園児くらいの年齢の兄弟が、なかなか起きてこない母親を気にしつつも、自分たちで朝食を食べ、着替えをします。まだ母親は寝室から出てこない。兄は弟を遊ばせながら朝の時間を過ごします。

登校する時間が迫ってもまだ母親は起きてこない。寝室に入ろうとする弟を兄は止めます。休ませてあげようという心配りからなのか、中で起きている事実に直面したくないからなのか。

集合写真を撮る日だから遅れたくないという弟の手を引き、兄は家を出ます。でも母親は起きてこない。ベッドにうつぶせでいるショットのみ。兄は出がけに近所のカフェに立ち寄り、顔見知りの大人に何かを伝えます。それを聞き、兄弟のアパートに向かう大人。

集合写真を撮る時、年齢の違う二人は別々の集団に分かれるのですが、兄は弟の手を取り離しません。引き離そうとする教員に「一緒に撮るんだ」といって泣き叫びます。別の教員が彼をなだめ、一緒に撮ることを許します。しっかりと弟の手を握り、ぴったりとくっつく二人。家族が二人だけになってしまったことを兄はわかってしまったかのように。




いとこの4歳の子どもは叔母にしょっちゅう電話をかけてくるそうです。
「おかあさんと妹がまだ起きてこないから、ばあちゃんすぐに来て」と。いとこの場合は単なる寝坊なのですが。叔母は電話をかけるのが面白いからだと言っていましたが、それだけではないような気がしてなりません。


12/15/2008

映画館のこと

全然映画館で観ていない。もっぱら家のテレビで、映画専門チャンネルが流すものを選んで観るのみ。最後に映画館で観た時期/作品すら覚えていない。うーん、映画ファンとは言えないなぁ。

やはり気軽に行ける所に映画館がないのが、足を運ばなくなった大きな理由だ。私の映画経験形成期というのは長岡で育った十代の頃で、当時は徒歩10分圏内に洋画だけでも複数の劇場があったのだ(現在はゼロ)。そしてテストあけや休日に、ふらりと観に行ったのだ。
この「ふらり」というのが私にとっては大切で、「映画でも観るかな」「映画観たいな」という気分になった時に30分以内に劇場の椅子に座れるってのがいいのだ。気軽さ。これが大切。
それから、映画館に到着した時に映画が始まっていたとしても、別の選択肢があるというのも大切。「こっちはもう中盤だから、あと10分で始まるあっちにしようか」と、作品を選べること。30年前は長岡でもこれは可能だった。今は東京くらいか?シネコンなら地方でも可能だろうか。


こんなことを風呂に入りながら思い出していた。あがると最も長い付き合いの友達からメールが入っていた。彼女の話題も映画で、しかも私がすっかり忘れていた中学1年の頃の出来事が記してあった。
私たちが中学1年の時「タワーリング・インフェルノ」が公開された(らしい)。あの頃、ポール・ニューマンのファンだったことはよく覚えている。で、私は彼女にこう言ったのだそうだ。
「今度の中間テストで全部90点以上を取ったら、お母さんに『タワーリング・インフェルノ』に連れて行ってもらうの」
・・・恥。嗚呼、物を餌にして勉強させたりってダメじゃんと思っていたのに、自分もそのように育っていたのかと。しかも、そんなことを友達にしゃあしゃあと話す馬鹿であったかと。甘い母親であったから全部90点でなくても映画は観たはずである。というより、母親自身が観たかったのだろう。しかし、全く記憶の欠片もない出来事を教えてもらい、かなり己の十代を美化していたことに今更ながら気がついたのであった。

タワーリング・インフェルノ、もう一度観たい。