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見逃していた問題作「クロッシング(2008年/韓国)」の上映があり、早速カレンダーに記入しました。なかなか全作品制覇は難しいですが、この映画祭でしか見られない作品はチェックしておきたいです。
【追記】クロッシングの監督、キム・テギュン監督が映画祭に急遽参加決定したそうです!
9月12日(日)12時20分~「クロッシング」上映前に小林三四郎さんと共に舞台挨拶を行うとのこと。楽しみですね。
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監督メッセージ●
私の人生で忘れられない記憶のひとつに
10年前に見た北朝鮮に関するドキュメンタリー映像がある。
妻と子供たちと共に一家団欒している時だった。
テレビを通して余りにも胸の痛い映像が目に飛び込んできたのは。
コッチェビといわれる5、6歳の幼い子供たちが
道端に落ちているウドンを拾って、汚いどぶの水ですすいで食べている。
私は言葉が出なかった。
私が存在しているということ、私が生きているということに対する
とてつもない懐疑にとらわれた。
すぐ近くで、すぐに行けるに違いない所で起きていることが、
信じられず、恐ろしく、また恥ずかしかった。
その後、私の頭の中からその子供の顔が消えることはなかった。
それから10年が経った今、
「クロッシング」は私の人生を改めて考えさせる作品となった。
ともすると、この作品を完成させるために私は存在するのではなかろうか?
あの時のあの恥ずかしさが
「クロッシング」という作品を最後まで仕上げるための原動力となった。
監督 キム・テギュン
キュレーションから事業運営全般を行っている「市民映画館をつくる会」は、長岡在住以前からお世話になっていました。以前勤めていた配給会社の映画をこの映画祭で上映して下さったのです。「ナヌムの家」というドキュメンタリー作品です。東京・東中野の劇場公開初日に、右翼が上映妨害した作品として、記憶に残っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
その後、長岡にUターンしてすぐに事務所をお訪ねし、会に入れていただきました。映画祭の他、定期的に上映会をやっていて、もぎりや会場整理のお手伝いをしました。
映画祭のゲストとしていらっしゃった大杉蓮さん、仲村トオルさんにお目にかかれるというラッキーなこともありました。
運営スタッフは皆さんボランティアで、本業並みに(中にはそれ以上に)働いていらっしゃいます。大手通り中心にある事務所は、映画祭前になると夜遅くまで灯りがついています。
当日のボランティアも募集中とのことですので、ぜひ興味のある方は行ってみて下さい。とても楽しいです。