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11/30/2012

ぽっぽてぬぐいのこと


1年ほど前に行った東北ボランティアバスツアーで知り合った方が、フェイスブックに鳩の模様の手ぬぐいの写真をアップしておられた。「58羽の鳩に会いにいきます」と謎の言葉を添えて。どこに行かれるのかなぁ、毎週末東北ボランティアに行かれているから東北であるだろうけれど。そして、手拭好きの私は、この鳩の手拭にひとめぼれをした。

いくつかついたコメントから、この手拭が福島県南相馬市にある山田神社にまつわるものだと知った。通信販売をしていることがわかり、さっそく注文。そして今日、手元に届いた。

この手拭が生まれたきっかけは次のようなものだ。

山田神社は福島県相馬市と南相馬市にまたがる八沢浦干拓地の総鎮守で、昭和16年に創設された。干拓は明治の頃から始まったが、強い波や排水が工事を困難なものにした。農地となった海は、200余戸の人々の生活の基礎を作り、6,000俵の食料増産を果たす。
相馬市蒲池の地に鎮座していたが、東日本大震災に伴う大津波で神社も氏子の集落40戸も流されてしまう。47人の氏子さんの命も奪われてしまった。
平成24年2月、熊本県球磨工業高校伝統建築専攻科が造った仮社殿が、鳥居二基とともに寄贈され、南相馬市鹿島区北海老の海の見える高台に設置された。6月、この鳥居に東京在住の絵描き、はとさんが、亡くなられた方々の慰霊のために58羽の鳩を描き「鳥いっぱい鳥居」となった。
この手拭はその鳥居のデザインを写したもので、金額の一部を今後の山田神社運営の為に奉納される。

手拭を扱っているwebshop野庵の代表、毬詠さんのブログから要約
【夏の終わりの旅@南相馬市山田神社】
http://a-yarn.tea-nifty.com/marie/2012/09/post-2008.html
【特別な夏の宿題*南相馬(ヨッシーランド)での時間】
http://a-yarn.tea-nifty.com/marie/2012/09/post-1.html


モノが出来るのには様々な背景と物語がある。ここにある一枚の手拭に込められた想いをしっかりと受け止めたい。そして日々の暮らしの中で大事に使い、目に留めた方に、今度は私が山田神社の物語を伝えていきたいと思う。


東北の手づくりの品を集めたpinterestのボードもご覧ください。
http://pinterest.com/kaoruo/tohoku-products-crafts/

2/15/2009

猫飼好五十三疋/ 33×90


猫飼好五十三疋手ぬぐい(右側)














猫飼好五十三疋手ぬぐい(右側) posted by (C)風々堂くも

猫好き&手ぬぐい好きとしては、これはひっじょーに気になるのだ。
歌川広重作の浮世絵で有名な、東海道五十三次の猫パロディ、猫飼好五十三疋(みょうかいこうごじゅうさんびき)。調査の結果、浅草ふじ屋さんで売られているらしい。

猫と浮世絵:元の浮世絵 

手ぬぐいやら浮世絵やらを見ていたら急に昔のことを思い出した。上北沢に住んでいた頃、歩いて1時間以内の範囲の世田谷区のどこかに紙屋さんがあり、定期的に通っていたことがあった。紙とは関係のないことを、そこのご主人から教えていただいていた。木造の古い店で、中には和紙や千代紙がたくさんあった。大胆なデザインの千代紙を行く度に求めていたと記憶。あの千代紙はどこへ仕舞ったのか。そしてあの紙屋さんの場所はどこであったか。今でもあるのだろうか。

→ 千代紙は実家に保存してあった(ホッ)

武蔵野美術大学と手ぬぐいの会社のコラボレーション、「33×90」
これはなかなか面白い企画だ。「空豆」が好み。

2/11/2009

手ぬぐい


スキーツアーの歩行中は暑かったので、ニット帽はしまって日本手ぬぐいを巻いた。有平縞(ありひらしま)という柄の渋茶色なのだけれど、かなりお気に入り。手拭い 染の安坊という店のもの。

日本手ぬぐいはタオルよりも使い出があって好きだ。頭に巻いて帽子代わり、首に巻いてもよし。汗ふきにもなる。薄いからすぐに乾くのもいい。ツアー帰りに温泉に立ち寄ったら、この手ぬぐいを使えばいいのだし。1枚あれば何にでも使える。

外で活動する機会が多いが、真冬以外は日本手ぬぐいの使用率が高い。接客時以外の作業では、ほぼ100%手ぬぐいだろう。キャップなどより好き。

手ぬぐいの専門店には素敵なデザインのものが多い。このような古典柄だけでなくポップなものもある。着物のように季節に合わせて柄を変えてみるのも自己満足できてよいのでは。
縦縞を巻いていたせいか薮漕ぎ中、九鬼周造の名前が突然浮かんできた。で、粋なのは他に何があったのかということなどを考えながら薮をかき分けていた。景色をあまり楽しめないと頭の中はかなりうるさい。


日本手拭い「有平縞(ありひらしま) 渋茶色」