気持ちのよい秋晴れ。朝から森で作業をした。
子どもたちが秘密基地を作ったあとの雑木を整理し、使えそうもないものを燃やした。ちょうど作業をしたところに大きな栗の木があり、足の踏み場もないほど実が落ちている。拾い出すとレジ袋いっぱい集まった。今年はどういうわけか他の動物に喰われた形跡がない。10個にひとつくらい虫が喰った穴があいているだけだ。リスやネズミは他に食べるものがあるのか、それともこちらの方が早かったからなのか。
焚き火のおきの上に網を置き、栗を並べた。時折パーンと大きな音を立てて爆ぜる。実が小さいので片側が黒く焦げると食べられる。茹でたときよりほくほくとした触感で、甘みも強い。鬼皮はもちろんのこと、渋皮もきれいに剥ける。森の中で渋茶をすすりながら、焼き栗のおやつだ。高いところで鳥がさえずっていた。