稲刈り鎌でコシヒカリを刈る。数束ずつ束ねて、はさ掛けをする。地元農家の手ほどきで作業は手早く進む。広々とした田んぼの中に迷路を作るように刈っている小学生もいた。最後にはきれいに刈り取ったが、楽しそうであった。
この田で出来た新米を「ぬか釜」という昔ながらの竃で炊く。燃料は籾殻だ。現在60代の地元の方によれば、子どもの頃は毎日このぬか釜で炊飯していたそうだ。土間の片隅には籾殻が貯蔵され、燃料を準備するのは子どもの役目だったとのこと。
わらは家畜の餌や草履などの材料として、籾殻は燃料。稲は無駄なく使われていたのだな。
籾殻を入れて火をつける。この上にお釜を載せる。様子を見ながら籾殻を継ぎ足しつつ、炊いていく。炊き上がりまで約20分。
ぬか釜全貌 |