4/06/2010

なかなか

「おーやさん、いる?」と言ってひとりで入ってきた3歳児。ご指名とは嬉しいじゃないか。散歩しようというので外へ出る。もちろん犬もついてくる。散歩といっても敷地の中を走り回るのであるが。
モグラが空けた穴の中にドングリをいれて土をかける。
池を覗き込んで魚を探す。餌を投げたら姿を見せるかもということで、餌をとりにいく。

しばらくして「なかなか魚は出てこないね」と3歳児。
「なかなか」なんて副詞も使えるんだなと感心する。
彼との会話は問題なく進む。難しい言葉は使わないようにはしているが、文章を短くはしていない。彼から返ってくる言葉も文法的にも正しく、なかなか長い文章だ。

1年前は母親の姿が見えなくなるとべそをかいていたのに、今ではたまにしか会わない私ともかなり長い時間を過ごせるようになっている。

まだ時々おっぱいをのんでいるというので、どんな味か訊いてみた。色々な味がするとのこと。牛乳との比較を尋ねてみたが、はっきりと違いは言い表せないらしい。温度はぬるいのだそうだ。
そういえば友人のこどもは、母親から産まれてくる時のことを覚えているといっていた。暗い所から急に明るくなった、出ていくのが少し寂しかった。1年生のときの言葉だ。今度3歳児にも訊いてみよう。