豪雪で外出ままならぬせいもあるが、インターネットで本を買うことが以前にも増して多くなった。ネット書店をブラウズすることはなく、どなたかがお勧めしているものを指名買いするのがほとんどだ。
例えば、以下は1月2月に届いたものの一部だが、インターネットでどなたかが推薦されていたり、著者ご本人の日頃のご発言が興味深くて購入したものだ。(著者名のあとのカッコ内にある「@・・・」は、ツイッターのアカウントである)
この「どなたか」が、私にとって非常に重要なのだ。
ブログやツイッターなどのテキストを一定期間読んでいると、「この人は!」という方が現れる。特定分野の専門家であったり、アンテナ感度が高い方、視点が面白い方などだ。時折そういった方々が書籍に言及される。で、読んでみる。面白い。またお勧めがある。読んでみる・・・を何度か繰り返していくうちに、自分にとっての「読書指南役」「本の目利き」となるのだ。
以下羅列したものは、目利きからの推薦本である。
さて、このように私に豊かな読書体験をもたらしてくださる目利きの皆さんに、どうやって返礼をしたらいいだろうかと考える。著書をお持ちの方の場合は、図書館で借りるのではなく購入し、ブログや読書サイトなどに書き込む。ブログで紹介してくださる方には、コメント欄に御礼を書きこんだり、アフィリエイトを貼っている場合はそこから購入をするようにしている。
インターネットで買ってばかりいると、町の書店が潰れてしまう。欲しい本があったら書店に注文して、取り寄せる方がいいのはわかっているのだが、片道車で30分〜40分の距離となると少々気後れするのだ。そして、久しぶりにいった書店でぶらぶらと書棚を見ていても、欲しい本はほぼない。
先日も書棚に食指の動くものがなかったので、間違いのないエマニュエル・トッドでも買うかなと店員に尋ねてみた。店中を探してくださった後に返ってきた答えは、一冊も置いていないというものだった。(そりゃあ新刊は出ていない。いや、去年9月末にでているぞ。近くに大学もあるのに、今注目の学者のものが一冊もないって、どゆこと?)
ではそこで注文したのか。しなかったのだ。ネット書店なら翌日には届く。再び一冊を受け取るだけのために、往復1時間以上の時間をかけたくはない。なかなか町の書店を応援できないでいる消費者なのである。
▶21世紀中東音楽ジャーナル
サラーム海上著( @salamunagami )
いわゆる「ワールドミュージック」が好きなのだが、中東方面の音楽を探している際に参考にさせていただいている方。ファティ・アキン監督の「クロッシング・ザ・ブリッジ」を教えていただいたのもこの方。
(拙ブログで過去に紹介「ファティ・アキン監督の音楽ドキュメンタリー」)
▶アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図 (講談社現代新書)
高橋 和夫著( @kazuotakahashi )
購読している「高橋和夫の国際政治ブログ」は面白い。
▶英国式事件報道―なぜ実名にこだわるのか
澤 康臣著( @yasuomisawa )(共同通信ニューヨーク支局記者)
「報道および報道機関とソーシャル・メディアについてのいくつかのやり取り(毎日新聞とSky Newsを中心に)」の中で、私が信頼しているまとめ主の方が「おもしろい」とおっしゃっていたので。
で、ツイッターのいいところは即座に著者の澤さんからお返事が来るところ。
https://twitter.com/#!/yasuomisawa/status/167443894643064832
▶ポピーと桜―日英和解を紡ぎなおす
例えば、以下は1月2月に届いたものの一部だが、インターネットでどなたかが推薦されていたり、著者ご本人の日頃のご発言が興味深くて購入したものだ。(著者名のあとのカッコ内にある「@・・・」は、ツイッターのアカウントである)
この「どなたか」が、私にとって非常に重要なのだ。
ブログやツイッターなどのテキストを一定期間読んでいると、「この人は!」という方が現れる。特定分野の専門家であったり、アンテナ感度が高い方、視点が面白い方などだ。時折そういった方々が書籍に言及される。で、読んでみる。面白い。またお勧めがある。読んでみる・・・を何度か繰り返していくうちに、自分にとっての「読書指南役」「本の目利き」となるのだ。
以下羅列したものは、目利きからの推薦本である。
さて、このように私に豊かな読書体験をもたらしてくださる目利きの皆さんに、どうやって返礼をしたらいいだろうかと考える。著書をお持ちの方の場合は、図書館で借りるのではなく購入し、ブログや読書サイトなどに書き込む。ブログで紹介してくださる方には、コメント欄に御礼を書きこんだり、アフィリエイトを貼っている場合はそこから購入をするようにしている。
インターネットで買ってばかりいると、町の書店が潰れてしまう。欲しい本があったら書店に注文して、取り寄せる方がいいのはわかっているのだが、片道車で30分〜40分の距離となると少々気後れするのだ。そして、久しぶりにいった書店でぶらぶらと書棚を見ていても、欲しい本はほぼない。
先日も書棚に食指の動くものがなかったので、間違いのないエマニュエル・トッドでも買うかなと店員に尋ねてみた。店中を探してくださった後に返ってきた答えは、一冊も置いていないというものだった。(そりゃあ新刊は出ていない。いや、去年9月末にでているぞ。近くに大学もあるのに、今注目の学者のものが一冊もないって、どゆこと?)
ではそこで注文したのか。しなかったのだ。ネット書店なら翌日には届く。再び一冊を受け取るだけのために、往復1時間以上の時間をかけたくはない。なかなか町の書店を応援できないでいる消費者なのである。
現在読んでいるもの |
▶21世紀中東音楽ジャーナル
サラーム海上著( @salamunagami )
いわゆる「ワールドミュージック」が好きなのだが、中東方面の音楽を探している際に参考にさせていただいている方。ファティ・アキン監督の「クロッシング・ザ・ブリッジ」を教えていただいたのもこの方。
(拙ブログで過去に紹介「ファティ・アキン監督の音楽ドキュメンタリー」)
▶アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図 (講談社現代新書)
高橋 和夫著( @kazuotakahashi )
購読している「高橋和夫の国際政治ブログ」は面白い。
▶英国式事件報道―なぜ実名にこだわるのか
澤 康臣著( @yasuomisawa )(共同通信ニューヨーク支局記者)
「報道および報道機関とソーシャル・メディアについてのいくつかのやり取り(毎日新聞とSky Newsを中心に)」の中で、私が信頼しているまとめ主の方が「おもしろい」とおっしゃっていたので。
「澤さんのこの本、すっごいおもしろいんですよ。澤さんは、イングランドで売春婦連続殺人事件が起きてニュースがその話一色だったときに、取材する立場の人々(報道機関の記者ら)を取材。「なぜ実名にこだわるのか」、「彼女たちはprostituteなのかsex workerなのか(なぜ記者はその語を選択するのか)」など、ディテールを解き明かしてくれます。」
で、ツイッターのいいところは即座に著者の澤さんからお返事が来るところ。
https://twitter.com/#!/yasuomisawa/status/167443894643064832
小菅 信子著( @nobuko_kosuge )(近現代史、国際関係論、平和研究の学者)
小菅先生の日頃のご発言も興味深いが、本書に関しては上記まとめを作られた翻訳者のかたのお薦め。
山本 義隆著
「9月に読んだ本から」(山猫のささやかなインドア日記)を読んで。
「内容は非常にわかりやすく、万人がぜひ読むべき本だ。」
▶知事抹殺 つくられた福島県汚職事件
佐藤 栄佐久著
「10月に読んだ本から」(山猫のささやかなインドア日記)を読んで。
「期待にたがわず面白かった。佐藤優の場合もそうだが、検察っていったい何なんだろう。 収賄額ゼロの汚職事件なんて、でっち上げも甚だしいところだ。」
▶西洋音楽論 クラシックに狂気を聴け (光文社新書)
森本 恭正著
「ジャズもロックもクラシックである」(孤立無援のブログ)を読んで。
「著者によれば、西洋音楽の本質はアフタービートだという。うそだろ、学校では1拍目を強迫、2拍目を弱拍と教えているではないか。いやしかし、著者の指摘には根拠がある。クラシック音楽はアフタービートでスウィングもするのである。日本の音楽教育はまちがっていたのだ。クラシックは「前ノリ」で、ジャズやロックは「後ノリ」というのもまちがい。本質的にはどれも同じアフタービートである。マイルス・デイヴィスについて、「この人は一体ジャズミュージシャンなのか、クラシック音楽をとことん極めた現代音楽奏者なのかわからなくなってくる」という著者の指摘は納得できる。」
グギ・ワ・ジオンゴ著
アフリカ研究者の津田みわさん( @tdstmw )の、このご発言から。
「普段の暮らしで使う豊かな母語があるのに、学校教育が英語に切り替えられた時、何が起こるか…『精神の非植民地化―アフリカ文学における言語の政治学』グギ・ワ・ジオンゴ /言語の英語化は、「失敗でしたごめん」ではすまないのよという知見。アフリカより」 https://twitter.com/#!/tdstmw/status/160179316402040832
▶ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
▶ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スティーグ・ラーソン著
映画は上記2冊の内容。
しかし、その後の展開を見逃すわけにはいかない。
▶ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
▶ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
著者急逝により3までの出版である。遺品のパソコンの中には、これ以降の未完の原稿もあるという。著者と長年パートナーだった女性が婚姻関係になかったために権利関係でもめているのだとか。
▶ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
▶ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
これまで拙ブログで取り上げた一般書籍