ひと仕事終え、快晴&粉雪に抗いきれずスキー場へ。初滑りだ。
赤倉観光リゾートスキー場の駐車場は程よく埋まっており、ボーダーとスキーヤーは半々といったところ。あちこちでスキーレッスンが行われている。
ひとりだったのでリフトは相乗り。隣に座ったアルペンスキーの男性に話しかけられる。
「ホソカワですか。」
一瞬何のことやらと思ったが、スキーとスキーブーツのことだとわかる。
「これしか持っていないんです。経済的な理由で。」
私のスキーはそれほど細くもないと思うのだが、昨今の幅の広いスキー板の流れから見れば十分に細いのだろう。ブーツはテレマークスキーを始めた時から革製だ。プラスチック製は値段が張り過ぎて買う気が起きない。
森や野山に行くのが常なので、これが一番いいし、滑走が目的ならアルペンがいいですよね、など話していると、この方もいつもはテレマークスキー、しかもホソカワ(細革)なのだという。今回は1才8ヶ月のお子さんを、背負子で担ぎながらの滑走のためアルペンスキーにしたのだそうだ。
「13キロもあって、さすがにテレマークスキーだと腿にきましてね。」
「来年はお子さんもスキーデビューでしょうか。」
「靴のサイズが合うようになったら、テレマークスキーで教えますよ。」
お子さんはお宿でお昼寝の時間。お父さんは自分だけの時間を楽しむべく、更に上部に向かってリフトを乗り継いでいかれた。