いい天気が続いている。日差しは強いが、日陰に入れば涼しく気持ちいい。
犬も事務所の中にいるより、外で運動したいようで、普段に増してその要求が強い。それで、こちらも休憩がてら外に出ることになる。フリスビー運動で脈拍が上がってくると、このように自ら冷却態勢に入る。まだ水温は低いが全身毛で覆われているため、ちょうどよい様子だ。
この運動は、私が投げたものを拾ってきて沢の中に投げ入れ、私が拾い再び投げるというものなのだが、時折川底にフリスビーが留まることがある。 たいていは沢の淵で吠え立てるだけの犬だが、今日は中に入らせてフリスビーを取らせようと試みてみた。
まず、沢の中に入れなければならない。「GO」の命令ですんなり入った。
フリスビーの一部を足で踏みつければ流れに乗ってくれるのだが、そこまでの理解は犬にはない。犬が理解している命令をいくつか出してみる。「取って」「頂戴」「ボール」などなど。口でくわえて取るのが通常なので、水が邪魔してしまう。沢水を飲み出す犬。
それでもフリスビーを取りたい気持ちはあるようで、こちらを向いて吠える。再び命令。
しばらく無言の犬。フリスビーを見つめ続ける。考えているのか。
そして、前足をかけた! ほどなくしてフリスビーは浮上、そしてそれをくわえて陸上へ上がる犬。素晴らしい!次回も同様の行動が出来れば無敵だ。