最近は特に食べたい物もないといっていた母が、珍しくホタルイカが食べたいというので日本海鮮魚センターにいった。ホタルイカといえば富山と思っていたが、ザルに山盛りになっていた物は兵庫産であった。店の人に訊くと水揚げ量は兵庫が日本一なのだとか。富山は既にブランドとなっていてお値段も高め。鮮度、味は変わりがないというので、兵庫産をいただいてみることにする。
実はホタルイカはあまり好きではない。美味しいと思ったことがなかった。しかしそれは既に茹でてあるものをいつも買っていたからだと気がつくことになる。
鮮魚センターで買ったものは生である。茹で時間を訊くと30秒とのこと。沸騰させた湯に塩をいれ、秒針を見ながらホタルイカを投入。ぴったり30秒でザルにあげる。
茹でたてをつまみ食いしてみると美味しい!店の人がいっていたように、腸がはみ出して見た目はよろしくないが、何とも言えない深みのある味である。鮮度もあるのだろう。
酢みそをつけていただいた。
この他に今が旬の真鯛を塩焼きにする。小ぶりのものを選んだはずだったのに、家庭用グリルにギリギリ入る大きさで、焼くのに少々苦労した。
甘エビは生で。この頭と殻で後にスープをとる。鯛の頭と骨も同様。
柔らかいコゴミも並んだ食卓は、まさしく「春」であった。