1/06/2015

17才の冒険

明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年末に一人の高校生から電話がありました。
2年前、彼が中学三年生の冬休みに、麻布学園のクラス旅行で妙高高原に雪の体験に来てくれた人でした。その時、ゲレンデでのスキー・スノーボード、スノーシューでハイキングをして一晩雪の森で泊まるなど、それぞれが選択して楽しんだのですが、彼はその時やった雪上キャンプを自分たちだけでもう一度やってみたいという希望でした。我々に求めたのは助言のみ。もちろん快諾しました。

日程が決まり冬用のテントや寝袋、食事の準備の方法、危機管理についてやり取りしました。冬用のテントと寝袋は自分たちで業者からレンタルして準備、炊事用具や食料などの買い物もして準備万端。

今シーズンは雪が早く、一晩で1m近くの降雪もあったので回避策も提案しました。天気が良好であれば予定通りリブランの森で自分たちだけでやりたいという強い希望が叶い、その日は今シーズンでも数えるくらいの晴天。予想最低気温も氷点下2度、降雪の予報もありませんでした。

東京から高速バスと信越線を利用して早朝に着いた彼らは、妙高高原駅から徒歩とヒッチハイクで赤倉観光リゾートスキー場へ。半日スノーボードを楽しみ、昼食後合流。地図とコンパス、GPSを渡し、キャンプサイトが決まったら緯度経度を伝えることにしました。これで万が一の時はピンポイントで救援にかけつけることができます。山用のショベルも渡しトイレの作り方や使い方も伝授しました。

15時前にリブランの森へ出発。写真はその時のものです。とても元気に雪を踏みしめて行きました。17時にキャンプサイトの位置連絡があり、順調な様子。夜には満月が煌々と輝いていました。





翌朝9時にテント撤収終了し途中で朝食を摂っているとの連絡。それからしばらくしてまたもヒッチハイクで事務所に到着した彼らは元気な様子でした。「長野の人はすぐに車をとめてくれ、気さくな人が多いです」とのこと。ここは長野ではなく新潟なんですが。
キャンプのことを聞くと夜は非常に寒く眠れなかったとか。テントマットを持ってきていませんでした。これは盲点でした。夜の森は樹木が風で揺れ、その音が怖かったことや、満月が幻想的だったことなど話してくれました。今回は森の中でしたが次は山にも行ってみたいという人も。非常に嬉しいことです。

帰りの支度をすばやくやり11時に妙高高原駅へ送りほっとしていたら、13時にもらったメールによると電車が115分も遅延し長野にすらついていないと・・・。バスには間に合わないはず。さてさて東京までさらに冒険は続きます。