6/28/2009

中学1年生がつくる企画旅行

ある学校のクラス旅行の依頼を受けた。打ち合わせのため20日に上京。こちらはてっきり先生との打ち合わせかと思っていたら、5人の旅行委員の生徒が待っていてくれた。ちなみに中学1年生。

2泊3日以内という期間と旅行費用の上限などが学校から示されているが、それ以外の行き先や内容は自由だ。クラスで討議して決めていく。

先日の打ち合わせは先生も同席されたが、ほとんど旅行委員の生徒達と話し合った。夏休みの終わりに実施するので、1学期中に決めてしまわなければならない。定期試験もあるので時間は限られている。

2泊3日の旅行の企画、宿の種類、食事、持ち物、集合時間、健康調査、保険の加入、旅行費用の決定と保護者への連絡などなど、やることはかなりある。
相談のやり取りは電子メールを使って旅行委員のひとりと私が行うことになった。先生にもccで同時にお知らせしつつ。いつまでに、何を決定するかを大まかに示して彼らと別れた。

その夜、さっそく生徒から訪問に対するお礼と挨拶のメールが届いていた。
翌日から私は6日間ネット不通の環境へ。しかしこの間にクラス討議をして2泊3日の旅行企画を決定したとの報告が来ていた。予想以上に早いので驚いた。

彼らの討議した企画は、手直しする部分がほとんどなかった。1日目の昼食弁当をバスの中ではなく到着した高原で食べたらいいんじゃないか、という程度のもの。そして企画はこちらまでワクワクするような楽しそうな内容だ。


中学1年からこのように外部の大人との交渉を経験させるのはこの学校の伝統だという。その積み重ねがあって自主・自立の校風を体現した生徒達が育つのだなと思った。