5/09/2014

ニリンソウとトリカブト



リブランの森ではニリンソウが真っ盛りです。沢沿いのあまり人の入らない道は、足の踏み場もないくらいです。毎年その面積が広がっています。

山菜の本の中にニリンソウもあり、花茎と葉を茹でてからしあえや酢の物で食べるとあります。まだ食べたことはありませんが、どんな味なのでしょうか。
しかし注意しないといけないことがあります。
全草猛毒のトリカブトとこの時期は酷似しているのです。リブランの森にはミョウコウトリカブトがあります。さっそく写真をとってみました。

ニリンソウ。

ミョウコウトリカブト。

混在していたら私には識別は無理です。10年以上利用している場所故どこに生えているか把握しているのでわかりますが、知らない場所であれば自信はありません。そして、混在していないとわかってはいるものの、食べる気は失せました。
清水大典、会田民雄著「山菜 見分け方/食べ方」(家の光協会発行)より抜粋します。
トリカブトによる誤食例は、最初から特定の山菜を頭に描き、この山菜とオーバーラップしてしまうケースである。そこで、誤りやすい危ない山菜の筆頭が、同じキンポウゲ科のニリンソウで、つぎがモミジガサの順となる。
ニリンソウは湿り気のある沢すじや流れに沿った氾濫原などに大小の集団で群生するが、こんな環境をトリカブトも好むため、しばしば混生することとなる。...

山菜の季節になると誤食による食中毒が毎年ニュースになります。広島ではウルイと間違えてバイケイソウを食べて食中毒。山形では売り物のウルイにマムシグサが混入した恐れがあったそうです。
最近山菜採りに目覚めた私は、十分に気をつけなければなりません。