5/20/2012

ヤマの時間


「写真の中で違う時間が流れている感じがします」


このリプライをもらって、きょう一日のヤマ仕事であったこと、感じた事を思い出す。いつもの事務所とは「違う時間」が流れていた。


新緑、うるさいくらいの鳥のさえずり、小さな花々、木の燃える匂い。
チェーンソーの音、肌を刺す日差し、木陰。なぜか日向で居眠りする犬。

雪の重さで沈んだベンチ、晩秋その上に置いたままだった栗がそのまま残っていた。
マルハナバチの羽音。目の中に入ろうとする小さい虫をサングラスで防御する。

ひなたぼっこしていた蛇、触ってみたら暖かくて乾いていた事。
マッチを何本も何本も擦ってダメにしたあと、シラカバとアブラチャンの王道をいくのが正解と思った事。


今季初のヤマ仕事はゆるりとしたペースだった。薪にもならない細い枝を燃やすのが今日の役目。仕事の終わりには、すっかり白い灰になり、火加減、投入加減がうまくいったと自画自賛する。
なまっていた体と感覚器官を回復させる時がきたのだなあと思う。多分、この時間がなかったら、わたしはすり減っていくのだろうと思う。

※写真のコーヒーの表面に映り込んだ樹木のフラクタルがとても気に入っている。


ニリンソウ
※フェイスブックのアルバム容量が無制限で使える為、2012年からこちらを利用しています。picasaは容量いっぱいになってしまいました。
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