6/02/2011

先生の本

日帰りで上京したおり一冊の本を購入した。訪問した学校のホームページを、事前に見ていて知った。書店では取扱われていない。

「パレスチナ・グラフィティ」山岡幹郎著  麻布文庫

この著書に関連した写真のサイトもある。

MIKIRO YAMAOKA PHOTO GALLARY

このサイト内の「パレスチナ・グラフィティ2010」にある「隔離壁」の写真集は必見だ。一枚一枚に説明が記されている。以下は1枚目の写真の解説。
「イスラエルは、パレスチナ自治区であるヨルダン川西岸との間に隔離壁を建設している。すでに400㎞がつくられ、完成すると700㎞をこえる。パレスチナ人はこの壁をアパルトヘイト・ウォールと呼ぶ。隔離壁のまえに立つカルキリヤの青年」

山岡幹郎さんは麻布学園で社会科の先生をされている。はしがきの1行目で、この学校の豊かな知の理由がわかった気がした。教師が十分に研究/充電が出来る時間があることと、教師の豊かな経験が生徒に還元されていっていることを思った。
「今は夏休みはないんですよ」。先週、ある研修会でお会いした公立高校の先生の言葉が思い浮かぶ。学校の先生は休みが長くてけしからん、などという声から、生徒の夏休み期間中も毎日出勤になったのだろうか。教える人はインプットする時間を十分に取らなければアウトプットは出来ないのだが。

ともあれ、私にとって2冊目の麻布文庫、楽しみに読みたい。一冊目は英語の先生の旅行記で、こちらも面白かった。