7/31/2009

秘密基地作り

5つの班がそれぞれに工夫を凝らした秘密基地をみんなで見て回った。どのこどもも自分のところが一番と思っているはず。初日に数人のこどもから、どれが一番いいか選んで欲しいと依頼されていた。

順番にまわり、作った班のこどもたちが自慢のポイントをアピールする。

「ターザンロープがあり、それを利用して2階に行くことが出来ます。」

「葉のついた枝をたくさん切って、壁と屋根にしました。雨が降っても濡れません。すべて葉の表を出すように並べたので、見つかりにくくなっています。」

「中心の部屋から第2第3の部屋へと行くことが出来ます。裏口や班の人だけがわかる出口もあります。」

「葉っぱで覆った壁には、ところどころ穴があり、弓矢で攻撃することが出来ます。攻撃と防御のための基地なのです。」

「あちこちに罠を仕掛けてあるので、なかなか奥の基地までたどり着くことが出来ないようになっています。」



案内されて入ったこども達も他の班の基地に感心している。説明するこどもたちの口調はとても誇らしげだ。
基地の材料は森の雑木と荒縄のみ。どれも時間が経つと自然にかえるものばかりだ。そして雑木を伐ることは間伐にもなっている。遊びながら森のために仕事をしてくれていたのだ。日がさし込むようになった林床には、小さな花が咲き始めることだろう。風通しのよくなった森は、今以上に元気になるはずだ。


すべての秘密基地を見終わった。どれが一番よかったかと(こっそりとでも)訊いてくるこどもはいなかった。どれもそれぞれによいと思っているのだろう、こどもたちの表情はそのように語っていた。