4/22/2013

小屋開け直後に火打山を目指す

笹ヶ峰までの除雪が済み、高谷池ヒュッテが開いてすぐの4月21日に火打山スキーツアーに出かけた。4年前はちょうど1週間後の山行で黒沢を登っていったのだが、今年は既に沢は割れており、十二曲り、馬場返しの急登を余儀なくされた。標高700mの事務所付近にも降雪があった日で、ルート上にはアイスバーンの上に約10㎝の新雪がのっているという状況だった。馬場返しではスキーを外し、慎重に狭い夏道をよじ上った。素晴らしい眺望が広がるはずの富士見平も、ガスに覆われ、火打山も三角屋根の小屋も見えない。
かなり体力を消耗する往路だった。加えてスカルパビンソンを10数年ぶりに新調したせいで、靴ずれをおこしてしまった。踝も痛い。ワックスを十分に塗ったはずのシールに雪が大量に着いたのにも往生した。

前日の小屋開けの日は40名近い宿泊客がいたそうだが、この日は我々だけだった。いつも食事付きでお願いするのだが、冬の間にテンに食糧小屋を荒らされてしまったため自炊のみとのこと。鍋とガス、水を使わせてもらってパスタの夕食を摂る。ひとつの鍋に乾麺とレトルトのソース、ソーセージ、アスパラガスを茹で時間を見計らいながら投入しての簡単なものだが、冷えて疲れた身体には美味しく感じた。また、トイレまで渡り廊下が出来ており、外に出なくてもよくなっていたのには非常に助かった。消灯時間前に全員熟睡。

高谷池ヒュッテから徒歩1分の場所から見る雲海と北アルプスの絶景を楽しみにしていたが、残念ながら見ることは出来ず。火打山もガスで見えない。なかなか天気予報通りには晴れてくれない。そういう日もあると、無理をせずにのんびりと過ごし、雪が緩んだ頃合いを見計らって出発。復路は往路と同じルートをとる。予定していた斜面は前日雪崩れたと訊いていたからだ。重い腐れ雪で脚の疲労は限界近くまでくる。かっこよく滑っている写真は一枚もない。もっと鍛えないといけないと痛感した山行だった。

黒沢
十二曲り登りきったところ
馬場返し
ヨタヨタと歩いている
暖かい炊事室にてコーヒー
整理整頓された宿泊部屋
至れり尽くせりの炊事室
食器まである(今回は持参)
ガスと鍋
復路、小屋を振り返る
富士見平にて
どうということのない緩斜面で転倒の図