7/23/2010

都会の子どもたちが森遊びを満喫中

樹木に巻き付いてた蔓を切っておいた。その末端に小枝をくくり付け手すりにし、尻をのせる枝を連結。立派なブランコの完成だ。
大都市に暮らす中学生女子の作品。この発想はなかった。

ブランコの前には彼女たちが作ったシェルターもある。2時間半という短い時間でよくここまでできたなあと感心しきり。

そうそう、森に到着したときはあちこちで「キャー」という叫び声が上がっていた。何かといえば虫。みるとほんの5ミリ位の小さな青虫がザックについていた。とってあげたけれど...。それが活動中はもう気にしなくなっていて、叫び声もなかった。

杉林の中で、ブリ縄という昔のきこりの木登りの方法でどんどん登る女子。「ちょー楽しいよー」という声が聞こえてきそう。
何メートルあるだろうか。

林の中がすっきりしているのは、こうやって都会の子どもたちが木に登り、枝打ちをしてくれたからだ。すごいね。


 こちらはアケビ蔓のクラフト。きっちりと編んでいてとても初めてとは思えない。どの人の作品も完成度が高い。

 今日から小学生約50人が「秘密基地作り」をやっている。お弁当を食べながらどんな基地にするか意見を出し合っていた。早く作りにいきたくてしようがないといった表情。
森の奥の方から楽しそうな声が聞こえてきていた。

今日子どもたちに話したことは、楽しい秘密基地作りの遊びが森の整備になっているということ。材料の雑木をノコギリで切ることが「下草がり」となり、森をきれいにしているのだ。さらに、見通しがよくなると熊が近寄らなくなるという利点もある。熊は臆病だから身を隠しながら里におりてきているのだ。
程よく日がさし込み、来年の春には秘密基地の跡に一面スミレの花が咲くだろう。
ありがとう、子どもたち。