9/17/2009

蜂刺され/アナフィラキシーショック/エピネフリン(アドレナリン)自己注射

【追記1】2009年には以下のように書いたが、2013年の今読み返すと修正したい箇所がある。
「蜂アレルギーのある人が蜂に刺された場合、まずすることはエピネフリン自己注射である。」
このように修正したい。

【追記2】救急救命士、医師よりコメントをいただいたものをまとめました。ぜひお読み下さい。
2013年6月3日投稿

.......................以下、2009年の記述。

蜂アレルギーのある人が蜂に刺された場合、全身症状(じんましん、血圧低下、嘔吐など)がでるのはきわめて早い。個人差もあるだろうが、今回の場合15分以内に広範囲の腫れとじんましん、血圧低下が出ている。20分後には血圧低下により意識障害とみられる状態になっている。この時点で救助要請の電話連絡などは不可能と思われる。


刺されたら、まず行うことは病院に行く手だてだ。自分で車の運転などは無理である。途中で意識がなくなりでもしたら交通事故・・・。救急車や救援者の要請がまず第一。救急車を呼ぶ際には「アナフィラキシーショックを起こすから」と伝えておくこと。あるいは伝えてもらうこと。


そして血圧低下をおさえることが重要だ。アレルギーがあるとわかっているならば、血圧上昇などの効果がある「エピネフリン」の自己注射も考えたい。
この自己注射に関しては参考文献としてあげている「蜂刺されの予防と治療」にも詳しい。またアナフィラキシー対策フォーラムの「治療」の項目にもある。ここでいうアドレナリン注射はエピネフリン注射のこと。

 ▶エピペン注射液について
 使い方、アレルギーと薬についてなど

▶通達:21ス学健第3号「救急救命処置の範囲等について」の一部改正について(依頼)(平成21年7月30日文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課長)

▶通達:医政指発第0302001号「救急救命処置の範囲等について」の一部改正について(平成21年3月2日厚生労働省医政局指導課長)



▶ニュース:ショック症状の児童、学校が自己注射薬使わず (読売新聞/社会/2010.2.27)
リンク切れました
.....文科省は、アナフィラキシーショックで危険な児童生徒に対しては、教職員が自己注射薬を打っても医師法に触れない、として適切な対応を取るよう求める通知を出している。

▶ニュース:自己注射の使用が可能に アナフィラキシーショック(最新医療情報/共同通信社/2003.9.23)

▶ニュース:アナフィラキシーの自己注射薬(読売新聞/医療と介護/2005.5.2)リンク切れました

▶ブログ:アナフィラキシーショックとエピネフリン自己注射のお話し(小児科医ののほほん奮闘記/2008.8.3)


---
ページ上部のタブ「スズメバチ情報リンク」に関連記事とリンクをまとめました。