鳥の楽園

入り口から整備を始めたので、森の中心部にはあまり入っていなかった。スズメバチの罠を見回るため犬と中心部へ向かう。森が深まるにつれ、まるでサルのような大きな鳴き声が響き渡っていた。大勢の人がまだ入る前の森は、鳥達にとって楽園なのだろう。飛び回っている姿が見える。犬も静かに私の後をついて歩いてくる。

雨が降りそうな天気の日は蜂は動き回らないのだろうか。それとも去年とテリトリーが変わったのか。まったく姿がない。そのかわり顔のまわりを小さな虫が飛び交ってうるさくて仕方ない。ボトルの中に浮いた虫を取り除き、液体を補充する。

池の方から男性が一人歩いてきた。コシアブラがないかと思いと言う。遅過ぎる。遊歩道へ戻ってもらうようお願いする。

遠くで雷鳴がした。ひと雨来そうだ。