10/17/2014

山仕事体験

http://www.negibozu.net/pg518.html

山仕事体験を開催しています。

里山を維持管理している方や薪作りをしている方、災害復旧ボランティアに行かれている方などが、安全に森林作業が行えるようにという思いから始めました。山仕事が全く初めてではあるが興味のある方も、森林の中で体を動かし気持ちのいい汗をかくのは「作業療法」の観点からもリフレッシュの効果が高いと感じています。

先日、自然学校に携わる指導者向けの研修会を行いました。受講生は女性が3人。その内二人はチェーンソーのエンジンをかけたこともありません。まずはチェーンソーの取り扱い方法の説明です。何気なく見ていた機械ですが、持ち手の形状が合理的であることや、プラスチック成型の過程で出来た線だとばかり思っていたものが、作業に関係深いことなどを知りました。
私もエンジンをかけるのはこのときが初めてでした。大きな音で最初は恐怖心の方が勝ります。エンジンの止め方、危険な場面の想定などを学ぶうちに徐々にその恐怖心も減少していきます。

杉の丸太を輪切りにします。思っていたよりも簡単でした。次はチェーンソーの刃が挟まることを回避する切り方を学びます。自分たちで切ったものを並べてコーヒーカップを置いて満足感に浸りました。






午後からは一人一本の杉を間伐します。その前に受け口と追い口の作り方を詳細に学びます。なぜ受け口の方向に木が倒れていくのか、質疑を繰り返して理解していきました。
直径15センチから20センチほどの立ち木を選び、安全に作業できるように周辺を片付けます。ビシッと音がしたらどの方向に自分が逃げるかを何度もやってみました。
倒したい方向に受け口を作ります。45度に切り込みを入れる際、チェーンソーの持ち手の合理性が実感できます。作業していると恐怖心の方が先立ち、講師がもっと切っていいと言われてもなかなか刃が入っていきません。水平に切り込みを入れ何とか受け口が出来上がりました。次は反対側に追い口を作ります。中心に残す部分を考え刃を入れていきますが、やはりおっかなびっくりで切り込み方が足りないようでした。講師に手伝ってもらいようやくゆっくりと一本の木が倒れていきました。初めての経験では爽快感というよりもほっとした感覚の方が大きかったです。
自分で切り倒した杉の木の枝を払い、玉切りにしていきます。今まで見るだけだったこの作業が出来るようになり感慨深いものがありました。木を切り倒すことは体験しましたが、まだまだ修行が必要です。