11/12/2014

初冬のリブランの森








誰かが敷き詰めたかのように、一面落ち葉で覆われたリブランの森。その上を歩くときの音。
夏は緑の天蓋が涼しい木陰を作ってくれていましたが、今は空がすっきりと見え、広がった枝のつくる線にしばし見とれます。

何年か前に落ちたドングリが芽を出し、ここまで育って紅葉していました。足の踏み場もないほど、この楢の幼木が広がる場所があります。何十年後かにはこの森の中で枝を大きく広げるのでしょう。その姿を私は見る事が出来ませんが、想像するだけで嬉しくなります。

9年前に小学生と作った杉丸太のテーブルには、鮮やかな黄緑色の苔が生え、ふかふかといい手触りです。あのときの子どもたちはもうすっかり大人です。

何が起きようとも、その時期が来れば葉を落とし、また芽吹く森。その揺ぎ無い営みの中で、かさかさと音を立てて歩き回りました。