10/28/2014

焚き火の効用



秋が深まってくると焚き火のありがたさが身に沁みます。これで料理を作り、暖を取るのですが、それだけではない効用があることに気がつきました。
今月は遠方からお客様が多くいらっしゃり焚き火を囲んだのですが、初対面の人たちも焚き火を囲むと不思議に心が開き、親密になっていきます。素朴な心情を語り始めたり、人の言葉に耳を傾ける。言葉が途切れると焚き火の爆ぜる音に耳をすませる。オレンジ色の炎を見つめ、焚き火の匂いに包まれながら。体の芯から温まる安心感もあるのでしょう。
翌日その人の日常に戻ると、周囲の人たちから「元気になったね」といわれるのだそうです。しばらく経つとまた「焚き火しに行っていい?」と連絡が入ります。
夏に来る子どもたちは焚き火に引き付けられ、いつまでも小枝を拾ってきては火にくべることを繰りかえります。大人も同じ。ちょっと疲れた大人には焚き火が必要かもしれません。