6/29/2010

ダンス甲子園にて

私が小学生の頃、音楽に合わせてダンスしていたのは、もっぱら女子だった。テレビでよく流れていたピンクレディー、キャンディーズ(これはダンスというより振り付け程度)。
中学生の頃、洋楽の話をしたのももっぱら女子だった。たまに上に兄弟姉妹のいる男子が加わった。70年代は、まあそんな感じ。

あの頃、男子は何に興味を持っていたんだろう。テレビゲームもない時代だった。スポーツか?たいてい群れて外で遊んでいた記憶。

親たちも家で音楽を聴くことは少なかった。たまにレコードに針を落とすくらいで、流れてくるのは古臭いもの。あるいは子どもの「教養」のためにクラシック。音楽はいつもテレビから流れていたように記憶する。歌謡曲、演歌が主流。私の近所ではそんな感じだった。



次々と流れるダンスミュージックやロックに自然とからだでリズムをとる小学生。それに軽くカルチャーショックを受けた。しかもノリノリなのは全て男子。エグザイルはわかる。紅白にも出、広い世代で人気があるし。クィーンやレニークラヴィッツ も知っているのか!訊けば家で親が聴いているので知っているのだとか。

立ち上がって踊り出す。それも男子。踊り方も半端ない。動きにキレがある。視線もふらつかず、表情も豊かに作る。見せる踊りなのだ。そして心底楽しんでいる。
十数曲の中から曲を選び、ダンスを創作し、100人超の前で披露する。目立つのは、またしても男子だ。ソロで踊るのも男子。

練習風景からずっと見ていて楽しかった。そして私の小学生男子像が書き換えられた。