6/08/2015

ルバーブジャム作りにはまっています

ルバーブという野菜を知ったのは、太田愛人さんのエッセイ『辺境の食卓』を読んだ10代後半の時だった。今改めてご経歴を拝見すると、長野県信濃町柏原の伝動所におられたことがある。現在、ルバーブは信濃町の代表的な特産品となっているが、そもそもは野尻湖畔の国際村にカナダ人宣教師が種を持ち込んだことから始まっているという。太田さんも信濃町にいらっしゃるときにルバーブとの出会いがあったのではないだろうか。

このエッセイを読み、それまでジャムといえば苺やブルーベリーくらいしか知らなかった私にはとても魅力的に感じられた。しかしどこにいっても見つけることはできず、初めてそれを見たのは軽井沢にいったときだった。長年焦がれていたルバーブである、ひと瓶買って帰ったのは言うまでもない。甘酸っぱい味はとても好みのものだった。

ルバーブはシベリア南部原産の植物で漢方にも使われるダイオウの一種だ。強い酸味と香気が特徴で、欧米ではジャムやパイの具に利用されている。食用とするのはこの茎で、緑色と赤色の二種がある。
信濃町の道の駅にいくと、今が旬のルバーブが山のように売られている。通信販売もやっている。


 ジャム作りはとても簡単だ。茎が熱ですぐに煮とけてくれるので時間がかからない。産直の店ではたいてい一束1キロで売っているので、量に応じて二種類の作り方でやってみた。クックパッドにレシピを載せたのでご紹介する。

1キロまでの場合 【30分以内でできるルバーブジャム
それ以上の場合  【ルバーブジャム6キロの場合

私はプレーンヨーグルトやバニラアイスに添えることがほとんどだが、冷凍パイシートを利用してパイの具にすると、パイ生地との調和で酸味が和らぎ更に美味しいと教えてくれた方がいた。
ジャム以外では砂糖漬けもおいしそうだ。

緑色と赤色とでは調理後の色も違う。赤の方が美味しそうに見えるので、最近は赤を取り置きしてもらっている。


おそらくあらゆるジャムの中で、私はこのルバーブが一番好きだろう。来年の旬の時期まで楽しめるように、せっせと暇を見つけてはジャムを煮ているのである。