以下、本のタイトルなのだがある共通点がある。
紅茶を受皿で
ねこに未来はない
アメリカの鱒釣り
たんぽぽのお酒
わが名はアラム
ベーコン・エッグの背景
日用品のデザイン思想
就職しないで生きるには
写真術
子どもの文化人類学
ラディカルな意志のスタイル
平野甲賀「装丁」術・好きな本のかたち
まっぷたつの子爵
家族?
嫌いなものは嫌い
たたかう音楽
1970年代後半から1980年代に出版された晶文社のもの。度重なる引っ越しで手放したものも多いが、小口の焼けたものが数冊まだ書棚に残っている。
(晶文社ホームページ)
今頃になって「晶文社が文芸編集部門を閉鎖」というニュースを知り、軽い目眩がしている。若いときに読んだ本、特に犀のマークの晶文社の本の印象は強く、あの頃の成長に欠かせない成分だった。晶文社の本と同時に思い出されるのが、長岡のM書店だ。現在は名称が変わっているが場所はスズラン通りで変わりない。
自宅から高校まで徒歩20分ほど。駅前の中心商店街を通っていく。当時、その商店街には本屋が6軒あった。どこも規模の小さなものだったが、狭い範囲にけっこうな比率だ。現在は駅ビルに1軒、中心商店街には3軒となっている。
学校からまっすぐ帰ることはほぼなく、たいてい本屋とレコード屋をのぞき、たまに喫茶店で友人としゃべる。立ち寄る本屋は決まっていた。学習参考書はN書房が豊富、それ以外は断然M書店であった。入り口付近の棚は雑誌と新刊書、右奥は学習参考書という配置で他の店と変わらないのだが、左奥と壁の棚の品揃えが違った。まさにカオス。知のカオス。家にも学校にもない知の扉がそこにあるといった感じで、好奇心を刺激される空間だった。そして「これは!」と思うタイトルは、たいてい犀の本だったのだ。
晶文社の本を買いたい衝動にかられ、妙高市内の本屋にいった。見事になかった。いや実用・学参分野のものはあったのかもしれない。昔、わくわくしながら手に取った文芸分野は、そのコーナー自体が僅かであった。


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